採用情報

【護身術】警備員になるには護身術が必要?

採用情報 > 警備業界よもやま話 > 【護身術】警備員になるには護身術が必要?

【護身術】警備員になるには護身術が必要?

【護身術】警備員になるには護身術が必要?

警備員という仕事に「危険」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
不審者との接触や万が一のトラブル時に、自らの身を守る手段として
「護身術」が必要だと考える方も少なくありません。
しかし、実際の現場ではどうなのでしょうか?

本記事では、警備員の業務における不審者対応と
護身術の関係について、実情を踏まえて解説します。
「戦うため」ではなく、「身を守るため」の考え方に基づき、
護身術の必要性と学び方についてもご紹介します。

警備員の仕事における不審者への対応

■ 不審者との遭遇
警備員の主な仕事は、人々の安全と施設の平穏を守ることです。
不審者と遭遇することも想定されますが、
実際に直接的な危険が及ぶことはそれほど多くはありません。
特に、2号警備(施設警備・交通誘導など)では、
通りすがりの人や酔っ払いによる暴力沙汰が起きる可能性は極めて低く、
突発的な事件もごくまれです。
とはいえ、いざというときに備えて、常に警戒心を持ち、
冷静な判断で対応することが重要です。

■ 声かけと制止の重要性
警備員の対応において重要なのは、まず「距離を取ること」、そして「声かけ」です。
不審者に対して毅然とした態度で声をかけることで、
相手の意図や様子を確認しつつ、警備員としての存在を示すことができます。
これにより、不審者側も不用意な行動を控える可能性が高まります。
また、相手が暴れる前に状況を沈静化できる場合もあり、
声かけと制止行動が非常に効果的なのです。

■ 不審者が攻撃的な場合の警戒行動
万が一、不審者が攻撃的な行動に出た場合、
最優先されるべきは「自分の身を守ること」です。
警備の現場では「逃げながら110番する」という対応が基本であり、
無理に制圧しようとする必要はありません。
物理的な制止が求められるのはごく一部の状況に限られており、
一般的な2号警備ではそのようなケースは極めて稀です。

警備員の護身術の重要性

■ 警備員の身の安全を守るために
どれだけ平穏な現場でも、想定外の事態が起こる可能性はゼロではありません。
そのため、最低限の護身技術を持っていることは、
自身の身を守るための「保険」として有効です。
護身術は「相手を倒すため」ではなく、「危険から逃れるため」の手段として役立ちます。

■ 護身術が必要なケース
護身術が特に必要とされるのは、
1号警備(核施設や重要インフラの警備)、3号警備(現金輸送など)、
4号警備(ボディガード)といった現場です。
これらの分野では実際に暴力的な状況や襲撃の危険が想定されるため、
警備員にも高い防衛スキルが求められます。
対して、2号警備では、護身術が必須とされることはほとんどなく、
企業によっては一切訓練を行わない場合もあります。

■ 護身術が持つ効果とメリット
護身術を習得することで得られる最大のメリットは「安心感」と「冷静な判断力」です。
技術を持っていることによって自信がつき、
突発的な事態でも落ち着いて対応しやすくなります。
また、姿勢や動作に余裕が生まれることで、
不審者から見ても「油断のない存在」として警戒され、
トラブルを未然に防ぐ効果もあります。

警備員が学ぶ護身術の具体的な技

■ 打撃技
打撃技には、パンチやキックなどがありますが、警備員がこれを用いるのは最終手段です。護身術では、相手を「倒す」のではなく、「怯ませて逃げる」ための技術として軽い打撃を使います。例えば、手首を振り払う軽打や、足元を蹴って距離を取るなどです。

■ 投げ技
相手の力を利用して体勢を崩す「投げ技」は、制止行動として有効ですが、高度な技術を要するため、現場で用いるには訓練が必要です。実際には、腕を掴まれたときにバランスを崩して距離を取る程度の応用が現実的です。

■ 関節技
関節技は相手の動きを封じる技術であり、特に公共の場で暴れる人物への対処として紹介されることもあります。しかし、正当防衛の範囲内での使用に限られるため、安易な使用は避けるべきです。むしろ、「つかまれた手を外す」ための最低限の技術として覚えておくと良いでしょう。

■ 抑え技
相手を地面に押さえつけて制止する「抑え技」も存在しますが、警備員が単独で実施するのは非常に危険です。実戦で使うというよりも、チームで対応する場面や警察到着までの一時的な処置に過ぎません。

警備員が護身術を習得する際の注意点

■ 正しい指導者の下で学ぶ
護身術は独学では誤った方法を覚えてしまう危険性があるため、
信頼できる指導者のもとで習得することが不可欠です。
警備員の資格取得時(2級検定)の講習では、
教則本に則り「徒手による護身術」の項目があり、
受講者同士で実技を披露する予備講習も実施されます。
ここで基礎的な動作を学ぶことが可能です。

■ 定期的な練習の重要性
護身術は一度習っただけでは身につきません。
継続的なトレーニングがあってこそ、緊急時に正しく反応できるのです。
特に実技試験を受ける前には、反復練習による体の慣れが重要になります。

■ 制限事項の理解
護身術の使用には法的な制限があります。
警備員が暴力的な対応をすれば、たとえ正当防衛でも過剰とみなされることがあります。
そのため、「最小限の力で、最小限の時間だけ使う」という意識を持つことが重要です。
また、実際の警備現場では「逃げて110番」が基本であり、「戦う」ことは求められていません。

まとめ

警備員にとって護身術は「戦うための技術」ではなく、
「自分の身を守るための備え」です。
特に2号警備では、暴力的な事態が起こることは稀であり、
護身術の使用機会もほとんどありません。
しかし、万が一に備えて基本的な動作を理解しておくことは、安心感と安全につながります。

資格取得時に学ぶ徒手などの簡易技術は、
実際の現場でも役立つ場面があるかもしれませんが、
基本は「距離を取り、声かけで状況を把握し、危険時にはすぐに通報する」こと。
これがプロの警備員としての正しい対応です。

護身術を極めることよりも、冷静な判断と丁寧な接遇、
そして状況を見極める力こそが、現代の警備員に求められるスキルと言えるでしょう。

★40代~50代も活躍中!未経験から警備員を始めてみませんか。
当社では交通誘導警備員を募集しています。
以下リンクよりお気軽にご応募ください。
募集ページこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加